【第1回SDGs入門】わかりやすくSDGsを伝えてみた。
あなたはSDGsをしっかりと理解していますか?
私も含め多くの人は『何となく』の知識でしょう。
なので今回『日経文庫:SDGs入門(村上芽・渡辺珠子)』の書籍内容を重点箇所を私なりに解説します。
そこそこ難しい話となりますが、これから2030年に向けて大切な事になりますので活かして下さい。
それでは本日から暫くSDGs入門を宜しくお願い致します。できるだけわかりやすくお伝えします!!
【第1回SDGs入門】SDGsの17の目標とは???
まずSDGsは『Sustainable Development Goals』という英語の頭文字をとった言葉で『持続可能な開発目標』という意味を持った取り組みとなっております!!
こちらは17個がワンセットとなっている目標なので、1つだけクリアすれば良いとかそういう類のものでない。
なので『SDG』ではなくて『SDGs』という複数形の意味を頭文字で強調されていたりもするみたいですね。
なので、ビジネス的な用語で言えば『ビジョン』が最も近しい表現で、ビジョンも1つ1つの事業が合わさって、結果としてビジョンの達成へと歩んでいきますが、それに近いのがこのSDGsの考え方と言えると思います!!
なので17の目標には『こういうふうに行動して、こんな状態になりたい』というような内容が書かれています。
17個を1つ1つ書いていくと長くなりすぎてしまいますので、詳しくみたいかたは『我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ』という資料がネットで検索すると出てきますので、お読み下さいませ。
ここでいうアジェンダというのは『戦略や行動企画』という意味で使われているので『2030年に向けた戦略と行動』というニュアンスで解釈で大丈夫だそうです。
また、この17の目標は『みんなのための成長戦略』なので、ターゲットが広すぎて読み解き辛いのもあります。
なのでこの17個を覚えればOKではないですし、例えば2つ目の目標の『飢餓』とかは無縁に思えてしまうが…
実際には『食糧安全保障』とかの食料自給率などのニュアンスであったり、低所得層の野菜不足や、母親のダイエットによる乳児への影響なども含めた内容となる!!
なので、SDGsには更に細かい『169のターゲット』がありますので、次節ではそのお話しをしていきますね。
【第1回SDGs入門】SDGsの169のターゲット
SDGsには17の目標をもとに『169のターゲット』というものが存在していて、先ほどの触れたとおりで『17』だけでは課題が大きすぎて具体性が薄いのが現実です。
なので、具体的なターゲットを169に細分化されており、こちらが実際の実生活で役立つ内容となってます。
例えば『飢餓』の項目では『2−2:5歳未満の子どもの発育阻害や消耗性疾患について国際的に合意されたターゲットを2025年までに達成するなど、2030年までにあらゆる形態の栄養不足を解消し、若年女子、妊婦・授乳婦及び高齢者の栄養ニーズへの対処を行う。』など…
具体的なターゲットが記されていて、正直不親切な言い回しをしているのが政府のやり口なので、非常に読み解きにくいですが『若い女の子、妊婦さん、授乳婦さん、他にも高齢者』の栄養改善というニュアンスは読める。
なのでこうした感じで『169のターゲット』が存在しているので、じっくりと読み込んでいくと良いでしょう!
また読み込んでいくとわかるのですが『2・b』といったアルファベットでのナンバリングもあって、それは一般の国民向けではなくて、政策課題となっております。
こういう知識がないと、謎のアルファベットナンバリングまで読み込んでしまいますので、政府関係者のかたや政府の取り組み姿勢に興味がない人は読み飛ばそう!!
本当に行政の資料ってのは読みづらくて困りますよね…
【第1回SDGs入門】SDGsをしないとどうなる?
SDGsの難しく感じてしまう一番の原因は、この目標は『世界共通の目標』であり『個人、地域、企業、政府のすべての階層が含まれた内容』である点だと思います。
だから、色々な細分化された内容でわかりづらくなっていたり、逆に大枠だと具体性がなくて意味不明ですね。
でも、だからとって『わからない』では済まされないし、これを取り組まないと例えば『産業革命以降のエネルギー消費量の増加により、二酸化炭素の排出量が増えてしまい、空気中の温室効果ガスの濃度が上がり、結果として気候変動が引き起こされ異常気象が頻発し、それが台風とか風水害に繋がり、災害によって損害補償金の支払額としても5851億円と大きなダメージとなる』…
といったように『butterfly effect』みたいに、どんどん雪だるま式に大きな問題へと繋がってしまいます!!
書籍内の30ページでは、図表3に『持続可能性に関するリスク例』が纏められていますので、興味がある方は本書籍を購入し、その内容を確認すると良いと思います。
また、SDGsは途上国や新興国にとっては非常に重要であるのは当然であり、彼らはジャンプアップをすることになりますが、それが公害や環境破壊、健康問題、労働問題に繋がっては元も子もない状況になってしまう!!
こういう途上国や新興国のジャンプアップのことを『蛙飛び』の開発というようで、彼らが人類史で引き起こしてきた公害、環境破壊、健康問題、労働問題を再度起こしてしまうと、地球がもたなくなってしまうでしょう。
なのでSDGsが必要で環境問題の深刻化を止めなくてはなりませんし、多くの参加国が自主的に告別目標を設定して、それに関係することに国際金融機関からの援助も行っていたりしてサポートをしているみたいですね。
【第1回SDGs入門】ミレニアム開発目標→SDGsへ
私もMDGsはお恥ずかしいですが知りませんでした。
国際社会はこれまで何もしてこなかったわけではなくて、SDGsよりも以前からMDGs(ミレニアム開発目標)という国連を中心に色々な活動をしてきているみたい。
MDGsの内容を私なりに確認してみましたが、ほぼほぼSDGsと被る内容が多く内容も8つと少なめでしたね。
逆に考えれば、SDGsより『シンプルでわかりやすい』内容であったと思いますので、それはどっちが良いとか悪いとかありませんが、少なくとも継承されてます。
SDGsとMDGsを比較して、SDGsの特徴を述べると、今回のSDGsでは先進国も途上国も共通の目標となり…
今回は未来の在りたい姿からの『逆算して考える思考』が取り入れられていて(バックキャスティング思考)…
他にも今回は資金源からも、企業の参加なしには成し遂げることが出来ない規模がさらに大規模となってます。
なので。MDGsをさらにスケールアップさせたのが、今回のSDGsという認識でほぼ間違いないと思います!!
続いての次節では『サステナビリティ』の話をします。
【第1回SDGs入門】キーワードはサステナビリティ
どうやらSDGsの持続可能な開発という考え方については昔から言われていた様で、もう28年も経つみたい。
確かに持続可能な開発と言われてもピンとこないですが『将来の世代の欲求を満たしつつ、現在の世代の欲求も満足させるような開発』といえばわかりやすいですね。
ようは『開発』を進めるということは、馬車よりも自動車や電車のほうが良いですし、自宅療養より病院のほうが良いですし、開発されていたほうが良いわけです!!
また『欲求』はニーズともえるので、それを明確にできるほど賛同者も増えますので、例えば選挙のお話が本書内では取り上げられていますが、若者の投票したいニーズがあり、そういうのを『しっかり拾おう』という話。
そういう小さな声が、将来の世代の『後のことも考えてお金・知恵・技術を使っていこう』ということになり…
こういった考え方が『持続可能な開発(サステナビリティ)』の考え方になっていると述べられていますね!!
また、具体的な持続可能な開発の例として『パーム油』の事例が取り上げられていましたので今回お話します。
こちらはアブラヤシという熱帯で育つ植物の実から油が取れるみたいで、それがマーガリンとかパンやチョコレートなどの可能食品、洗剤、ろうそく、インク、化粧品などのさまざまな用途で利用がされているそうですが…
それを大量のこうりつよく生産をしているので、結果としてアブラヤシの育つすぐそばに『加工工場』を作ることになって、それが森林伐採へと繋がっていたりして…
現状としては、オランウータンなどの生息地を破壊することになってしまっていたり、もともとそこにすまわれている人たちの生活圏を壊してしまったりしています。
また、大企業が参入してしまうので、そこの農園や工場以外の産業が壊れてしまい、結果として『大企業の傘下で言いなり』となってしまって劣悪な環境となります。
つまり、外国に住んでいる消費者の利便性を追求した結果として、産地の人や動植物の利益が損なわれてます。
『昔の人が勝手に森林を壊した』それが『後に生まれた人たちの生活を脅かした』では元も子もないのです!!
今回はこの辺で終わりたいと思います。お疲れ様です。
次回は『世代間の公平』という内容から続きを話していきますので、3日後まで今暫くお待ち下さいませ!!!
ではまた…